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海洋ゴミ問題について
SERIOUS PROBLEMS
IN THE OCEAN
海洋ゴミはどこからどこへ?
ある日海に行くと浜辺に貝殻がたくさんついたペットボトルが落ちてた、そんな経験はありませんか? ラベルには日本語ではない文字が書かれているものも。私たちがビーチに行くと目にする漂着ごみたちは一体どこからやってきたのでしょうか?
陸のゴミ
川の流れに乗って、生活ゴミが
海へ流れでていきます。
70%
海のゴミ
30%
漁業のゴミ、海外のゴミは海の
流れに乗っかって各地へと
流れていきます。
釣具などの、海で発生したゴミは3割くらい。残りの7割は、川から流れてくる*と言われています。
*公益財団法人かながわ海岸美化財団 2011年作成「なぎさのゴミハンドブック」より
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漂流し続ける海洋ゴミ
海流という言葉があるように、海は絶えず世界中をとめどなく巡っています。海流には、ゴミが溜まりやすい場所というものが存在するんです。ビーチに流れ着くことのないゴミたち。一体それはどこに集まっていて、そしてどのくらいの量がそこにはあるのでしょうか?
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ロシア
日本
アメリカ
メキシコ
カナダ
ゴミの溜まりやすい海域
北太平洋環流
ゴミが溜まる
場所
ゴミが溜まる
場所
ハワイ
参考書籍:クーリエジャポン2008年4月号p.72 世界の海流分布(小学館)
・海岸に漂着したゴミ、海底に沈んだゴミの他に漂流し続けているゴミがある。
・太平洋には漂流しているゴミが集まりやすい海域がある。
・ゴミの集まっている海域は100万平方キロメートル(日本の面積の4倍!)を超えるような広さと言われている。
重要ポイント!
・太平洋は漂流したゴミが集まる場所がある。
・ゴミの集まりやすい海域は "太平洋ごみベルト、プラスチックのスープ*" とも呼ばれている。
*「プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する」から引用。(チャールズ・モア、カッサンドラ・フィリップス, 2012)
参考動画:VICE Japan 太平洋に浮かぶ島1/3 https://www.youtube.com/watch?v=jWMbKqMsjlQ
海洋ゴミが引き起こす問題
ゴーストフィッシングって知っていますか?今、海の中では深刻な問題になっているんです。
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・海底などの水中に放置・放出された網や釣具などの漁具が、長期間にわたって水生生物に危害を加えることをゴーストフィッシングと言います。
・アナゴやカニ漁などでは、カゴや壺、筒を使うため発生しやすく、放置されたカゴや網に捕まるとそのまま衰弱死してしまいます。
・衰弱死した水生生物が餌となって、新たにやってきた別の水生生物も捕獲されてしまいます。
・持ち主のいなくなった漁具が人の管理を離れて長期間水生生物を捕獲することから、幽霊捕獲(ゴーストフィッシング)と呼ばれています。
ゴーストフィッシングについて
重要ポイント!
・漁具には耐久性が必要なの?
・どうしたらゴーストフィッシングが減らせるかな?
マイクロプラスチック問題
プラスチック製品は紫外線などで細かくなる性質があります。難分解性(自然に分解されない物質)なので、長期にわたって海の中に存在します。そんなマイクロプラスチックはどのようにして生き物たちに直接影響を与えているのかみてみましょう。
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①プラスチックが
分解されて
小さくなる
②クジラや亀が
餌と間違って
誤食する
③鳥や魚などが
摂食する
④マイクロプラスチックと
なり、動物プランクトン
などに取り込まれる
⑤マイクロプラスチックの
一部は沈み、堆積する
漂流
小片化
微細化
沈殿
マイクロプラスチックとは
・海に流れ出たプラスチックは、紫外線や海の流れの中で粉々に砕ける。
・5mm以下にまで小さくなったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれている。
・東京湾で釣ったカタクチイワシ64尾のうち49尾からマイクロプラスチックが見つかっている。
重要ポイント!
・海の中にマイクロプラスチックが増えると、どんなことが起こるのだろうか?
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今海で起こっていること
①プラスチックが劣化によって粉々に砕け
マイクロプラスチックになる。
②マイクロプラスチックが
海の有害物質を取り込む
③魚が食べて体内に蓄積する。
体外に排出されるプラスチックもある。
有害物質
・プラスチックは自然の中でほとんど分解されない。
・マイクロプラスチックになると、回収も困難。
・マイクロプラスチックは海中の有害物質*を取り込みやすいことがわかってきた。
・マイクロプラスチックを食べた魚の体内に有害物質が蓄積される可能性がある。
*有害物質:残留性有機汚染物質(POPs)と呼ばれるもので、PCB、ダイオキシン、DDTなど
漂着ごみの回収量
これまで漂着ごみ、マイクロプラスチックなどのお話をしてきました。この問題を解決する一つの方法として、大きなイベントとして一斉にビーチクリーンをする企画が開催されたり、個人で有志でビーチクリーンをする人など、たくさんの人がゴミ拾いで漂着ゴミを少しでも無くしていこうと努力してきました。そんな漂着ごみの回収の成果を年ごとのグラフでみてみましょう。
出典:都道府県における回収状況等調査結果(環境省,2018,平成29年度漂着ごみ対策総合検討業務報告書
回収できたゴミの量は?
・平成28(2016)年度に全国の自治体が回収した海岸漂着物・・・およそ3トン
・清掃できる場所が限られているため、清掃によって回収できるゴミは、ごく一部だけ。
普段の生活でできることを考えてみる
これまでの内容を踏まえて、これ以上自然環境の状態をさらに悪い方向に持っていかないために、私たち一人ひとりができることに何があるのでしょうか?最後にアイデアの一部をご紹介していきます。
①プラスチックの使用量を減らす
マイボトル、マイカップ、マイ箸、マイスプーン、マイフォーク、マイストロー、マイバッグなど、何度も使える物を常に持ち歩くことで、不要な使い捨てプラスチック商品を買ったりもらったりするチャンスが減ります。
②ゴミ拾いに参加する
陸で正しく処理されなかったゴミは必ず海に辿り着きます。海のない地域でも、ポイ捨てごみをそのままにせず定期的にゴミ拾いを行うことは海ごみ削減に繋がるのです。地域のボランティア清掃や観光の際はプロジェクトマナティで手軽にゴミ拾いに参加してみませんか♪
③プラスチック削減に積極的に取り組む企業やお店を応援する
環境に配慮した企業やお店を応援することで、プラスチック削減が経済的にもプラスであると示すことが必要です。社会全体を変えていくのは1人1人の消費行動(選択)です。
海にゴミを増やさないこと、海のゴミを拾うことそのどちらも大切なことなのです。
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